二日目

前の日の晩はビール一杯だけ飲んだ。なぜなら宿でしかビールがゲットできなかったからだ。さすが陸の孤島。吹雪の中麓まで歩くということは、八甲田山雪中行軍ごっこになってしまう。
なので朝から酒も残ってなく爽快な目覚め。朝から吹雪いていた。曇天Reloading。しょうがない。取り合えず今日も山頂を目指す。山頂はそりゃーもう大騒ぎですよ。何にも見えないんですよ。吹雪いて。仕方ないのでゴーグルをはずすと、まあ当然の帰結でまつげが凍る。俺のまつげは比較的長いので雪に非常に弱い。まつげが凍ると目が見えなくなってしまう。なのでごしごし手袋でこすりながらすべる。
上級者コースへ突入してみたら、悪天候のせいか圧雪車が入れなかったらしく完全なオフピステ状態。うまる。先からずぶずぶ埋まる。腰まで体が埋まってスキーが止まる。信じられん。カービングと違って長くて細い俺の板では歯が立たず。斜滑降も出来ない。しょうがないのでコケる⇒脱出を繰り返す。スノーボードで滑ってる友人はつらそうだった。こけるとストックが無いので手が雪のやわらかいところしかつかめないから立てない。周りを整地してから起き上がっていた。しんどそう。
結局晴れることはほとんど無く、ひーひーいいながら終了。最後のほうはスキーの押さえが効かなくてこけた。リカバリーどころの騒ぎではない。
でも視界が無いのはある錯覚を俺にもたらしてくれた。くだりから多少の登りに続くようなゲレンデをすべると、実際よりも登っているような感覚になる。空に飛び出しそうないい気分だった。楽しい。

宿に一足先にもどり、買出しに出かける。15分でつくとのことだが、すさまじい雪道。足が埋まってしまうほど柔らかい。何か不穏な雲行きを感じつつさらに進む。民家が見える。よかった・・・と思った矢先、すごいことに気がつく。道路を水が這っている。融雪用らしい。おれは普通の靴できていたのだが、いまさら引き返せるわけも無く突入。外気温-2℃の中、靴がずぶぬれになる。最悪。さみいよ。

町にたどり着いて温泉卵をぱくつく。半殺しキムチという野沢菜のキムチが味付け用にでていた。これがうまい。半殺しの名に恥じず、めちゃめちゃ辛い。この店のおばちゃんは100万円単位で会計する。懐かしい。卵と笹団子で180万円だった。

町をぶらついてワイン、りんごジュースを購入。おやきをぱくつく。うまい。おやき最高。俺ははまった。あれをコンビニで売ってくれ。ampmとかなら売ってくれそうだ。馬タンの燻製、鮭トバ、ポテチをかう。
帰り、半殺しキムチを買い、同じ道をかえる。息が切れまくり。死ねる。スキーをするよりしんどかったが何とか登りきる。

クリスマスイブらしくは部屋で酔っ払う。いいよるだ。