彼の母の息子

帰り道。大宮から新宿へ向かう終電がもう終わっているような時間。全員へべれけ。親父はたぶん芋焼酎のお湯割を10杯くらいは飲んでる。おれもいい感じでよってる。当然母も。

親父は頭に毛があまり残っていない。夜もふけていたので非常に寒い。頭からの放熱っていうのはかなりの量になるらしい。帽子をかぶるだけで体感温度が1度、二度くらいは違うらしい。てことはうちの親父はかなり体感温度が低いらしい。さむそう。

親父の寒さを気づかった母の行動はすごかった。
コンビニの袋を取り出すと、親父の頭に被せた。被せた。帽子のように被せた。
ありえん。コンビニ袋が歩いてた。いや。コンビニ袋にラッピングされた自分の父親が歩いていた。ラッピングしたのは母か。

どうなってんのかな、うちの家族の行動は。